愛しのミスタータツコクロッカス(同人誌版)

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愛しのミスタータツコクロッカス(同人誌版)

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小柄な高校生の亜貴は幼馴染の裕治に片想い中。 「好きなタイプ」を聞かれて咄嗟に「巨乳の熟女」と答えたら、翌日に巨乳の熟女が現れて!? 女装高校生攻め×ショタ高校生受け。 A5サイズ28ページ200円。 別のイラストレーターによる電子書籍版あり。  ボス戦がなかなか終わらない。  某RPGの第七章のボスが類いまれな強さであることに、ちょっと幼い高校生の原田亜貴(はらだあき)は感謝した。同じソファの隣に座っている、幼なじみの香坂裕治(こうさかゆうじ)の端整な横顔をじっと見つめていられるからだ。お互い部屋着だが、同い年なのに小柄で子供っぽく扱われがちな自分と違って大人びているのが羨ましい。  隣の御殿に住む裕治は、現代版大財閥と言っても過言ではない、あらゆる分野で勢力を伸ばす香坂実業の御曹司だ。本人はお小遣いで秘かに学業の合間に声優スクールへ通っているアニメ好きの声優志望者でもある。あまりにも有名な御曹司であるせいで、小学校時代から子供も大人も一歩引いた接し方をしてくる者が多かったようだが、亜貴にとっては小さい頃から気の置けない大親友だ。  お互いこの体勢だと、ひどい身長差は気にならなくなる。目の前の裕治は今、リビングのテレビ画面に映るカニの化け物への攻撃に集中していた。  ―この時が永遠に続けばいいのになあ。  線の細い柔らかな前髪をかき上げる。亜貴の大きくてくりっとした丸っこい目は、裕治の穏やかな笑顔を秘かに眺めていた。ボス戦中でさえ、この学園の王子さまは微笑を絶やすことがない。 「―やっとボスを倒せたな」 「うん、やっとだね」  裕治に笑顔で見つめられるたびに、亜貴の胸は苦しくなる。 「ほんとお前と一緒だと、すごく楽しい」  そう言って肩に手を置いてくる。それはいつもの裕治の癖なのに、どうしてもどきどきしてしまう。「オレもそうだよ」、そう言おうかどうか迷って、結局タイミングを逃してしまった。  この許されない気持ちを、どうしたらいいのだろう。 「なあ、亜貴」  名前を呼ばれただけで心臓が高鳴る。 「お前、女の子が好きなんだよな?」 「えっ、どういう意味?」  自分のやましい思いと微妙に関係のある問いに動揺してしまう。 「だから、女の子が無理だとか、そういう性的指向っていうのかな……そういうのじゃないだろ、ってこと。お前、今もぬいぐるみみたいにすごく可愛いから、性別とか超越しちゃってる気がしてさ」 「それって、オレのことをバカにしてるの?」 「ははは、悪い意味じゃない。その、俺が聞きたいのは―亜貴の、好きな子のタイプ。……なあ、教えてくれよ」 「えっ……」  滑舌のいい低音で唐突な質問をささやかれて動揺した。裕治は「まだ彼女いないだろ」、と小声でたたみかけてくる。学園の王子さまの裕治も彼女ができたことはないようだけれど。  真っ直ぐに視線が重なった。その場に沈黙が落ちる。 「いや、その……」  目をそらしてうつむきながら言葉を探した。予想外の質問に頭の中が真っ白になって、何と答えたらいいのか分からない。 「――えっと、オレの……」  なんとか言葉を紡ぎ出そうとしたところで、自分の反応が不自然すぎることに気付いた。裕治の言葉は他愛のない質問でしかない。「いきなり何?」、と返せばよかったのだ。  けれど、もう後には引けない。裕治は相変わらず微笑をたたえているが、どういうわけか目が妙に真剣だ。ちょっとはぐらかせない。 「オレが好きなのは……」

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小柄な高校生の亜貴は幼馴染の裕治に片想い中。 「好きなタイプ」を聞かれて咄嗟に「巨乳の熟女」と答えたら、翌日に巨乳の熟女が現れて!? 女装高校生攻め×ショタ高校生受け。 A5サイズ28ページ200円。 別のイラストレーターによる電子書籍版あり。  ボス戦がなかなか終わらない。  某RPGの第七章のボスが類いまれな強さであることに、ちょっと幼い高校生の原田亜貴(はらだあき)は感謝した。同じソファの隣に座っている、幼なじみの香坂裕治(こうさかゆうじ)の端整な横顔をじっと見つめていられるからだ。お互い部屋着だが、同い年なのに小柄で子供っぽく扱われがちな自分と違って大人びているのが羨ましい。  隣の御殿に住む裕治は、現代版大財閥と言っても過言ではない、あらゆる分野で勢力を伸ばす香坂実業の御曹司だ。本人はお小遣いで秘かに学業の合間に声優スクールへ通っているアニメ好きの声優志望者でもある。あまりにも有名な御曹司であるせいで、小学校時代から子供も大人も一歩引いた接し方をしてくる者が多かったようだが、亜貴にとっては小さい頃から気の置けない大親友だ。  お互いこの体勢だと、ひどい身長差は気にならなくなる。目の前の裕治は今、リビングのテレビ画面に映るカニの化け物への攻撃に集中していた。  ―この時が永遠に続けばいいのになあ。  線の細い柔らかな前髪をかき上げる。亜貴の大きくてくりっとした丸っこい目は、裕治の穏やかな笑顔を秘かに眺めていた。ボス戦中でさえ、この学園の王子さまは微笑を絶やすことがない。 「―やっとボスを倒せたな」 「うん、やっとだね」  裕治に笑顔で見つめられるたびに、亜貴の胸は苦しくなる。 「ほんとお前と一緒だと、すごく楽しい」  そう言って肩に手を置いてくる。それはいつもの裕治の癖なのに、どうしてもどきどきしてしまう。「オレもそうだよ」、そう言おうかどうか迷って、結局タイミングを逃してしまった。  この許されない気持ちを、どうしたらいいのだろう。 「なあ、亜貴」  名前を呼ばれただけで心臓が高鳴る。 「お前、女の子が好きなんだよな?」 「えっ、どういう意味?」  自分のやましい思いと微妙に関係のある問いに動揺してしまう。 「だから、女の子が無理だとか、そういう性的指向っていうのかな……そういうのじゃないだろ、ってこと。お前、今もぬいぐるみみたいにすごく可愛いから、性別とか超越しちゃってる気がしてさ」 「それって、オレのことをバカにしてるの?」 「ははは、悪い意味じゃない。その、俺が聞きたいのは―亜貴の、好きな子のタイプ。……なあ、教えてくれよ」 「えっ……」  滑舌のいい低音で唐突な質問をささやかれて動揺した。裕治は「まだ彼女いないだろ」、と小声でたたみかけてくる。学園の王子さまの裕治も彼女ができたことはないようだけれど。  真っ直ぐに視線が重なった。その場に沈黙が落ちる。 「いや、その……」  目をそらしてうつむきながら言葉を探した。予想外の質問に頭の中が真っ白になって、何と答えたらいいのか分からない。 「――えっと、オレの……」  なんとか言葉を紡ぎ出そうとしたところで、自分の反応が不自然すぎることに気付いた。裕治の言葉は他愛のない質問でしかない。「いきなり何?」、と返せばよかったのだ。  けれど、もう後には引けない。裕治は相変わらず微笑をたたえているが、どういうわけか目が妙に真剣だ。ちょっとはぐらかせない。 「オレが好きなのは……」